C11走行試験

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この度Greifbare EisenbahnにC11型が配属されました。
この機関車にはお分かりのように、馬車用車輪をダミー動輪に使うことでスポーク車輪を表現しています。
ウェスタンシリーズに入っていたこのパーツを初めて手にした時、「これを蒸機の動輪として使えないだろうか?」
との思いが頭をよぎりました。
しかしスポークが外側に反ってる、フランジが無い....この計画はすぐボツとなりました。一昨年のことです。

最近馬車用車輪が結構たまってきたこともあり、これを使って本線走行はできなくとも保存機くらいは出来るだろう、
とあれこれいじりつつ、ひとまず完成させたのがC11です。
こうして眺める限りでは、このスポーク車輪、結構使えそうに思えます。
プロポーションも悪くありません。


 画像1

ここまで出来てくると、走行させたいという欲がでてきます。
まずは直線レール上を手押しで運転してみます。
一応レール面には接しているために動輪も動きます。これは本線走行の期待も膨らみます。
しかしこの機関車を走行させるには明らかな欠陥がありました。
それはこの車両の軸配置からくる先輪の構造です。
C11の軸配置は1-C-2となるわけですが、Cにあたる部分がこの車両ではダミーとなるため実質は1-2という
軸配置なのです。別にこの軸配置は特殊なものではなく当鉄道で言えばバケットカーがそれに該当します。
片側ボギーにて1軸側は固定という構造はバケットカーもC11も共通しているのですが、C11の場合、先輪と
従台車との間隔があるため、先輪を固定したままではポイント通過に支障をきたすのです。
それでは先輪にターンテーブルなどの回転パーツを組みこんで左右に振れる構造にしたらどうでしょうか?
結果は散々なものでした。カーブではおろか直線でも首を振って脱輪してしまいます。
アームを介して首を振る構造にしても良い結果は得られません。
解決策として先輪を交換してみることにしました。(画像2)

 画像2

プロポーションは画像1より良くなったと思いますが、肝心の走行性はやはり問題有りでした。
機関区に置いておくだけならこれでもいいんですけどね...

ここで同じ1軸タイプの先輪を持つBR50の先輪構造を見てみましょう。

DB50先輪

第一動輪から伸びたアームを左右に振る構造です。
C11の動輪は線路に乗ってるだけのダミーのために、この構造には出来ないのであります。

あれこれ試した末、ひとまず2者を選択することにしました。
一つは走行させず機関区のストラクチャーとして割り切る、そしてもう一つは外観を多少損なっても
走行性を重視したスタイルにする、というものです。

「走行性を重視」したスタイルがこれです。


 画像3

画像2との相違点は、まずポイントやS字通過時にダミー動輪が線路に引っかかることが判明したため
やむなくダミー動輪を線路から薄板ブロック1枚分浮かせたこと、そして安定した先輪の機能確保のため
補助輪を設け実質先輪をボギー構造にしたことです。
これで一応走行性は確保できました。しかし薄板ブロック1枚分とは言え、線路からかなり浮いている印象
は拭えませんし、補助輪も気になります。
ダミーではないスポーク車輪の発売が望まれるところです。

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