9ボルトトレイン用動力ユニットを青レール上で走行させる


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Greifbare Eisenbahn保有の動力車はモノレール車両を除き4.5ボルト車であることは
「ご挨拶」文中で紹介しました。
中には製造後30年を経た動力ユニットを組み込んだ車両も今なお現役です。
しかしながら4.5ボルト用部品の調達が困難な現状を考えると、そろそろ後継機導入を検討する
時期にきているような気がします。
そこで9ボルト車両を青(灰)レール上で走行させるという実験を行いました。

私が初めてトレイン用9ボルトユニットを手に入れたのは、1999年4月のことです。
手持ちの線路他全て4.5ボルト用ですが、9ボルト車両でも青レール上走行はできるだろう、と安易
に考えて購入したのです。
それまでは、4.5ボルトユニットに9ボルトモーターを組みこんだ程度のものを想像していましたが、
実際手にした9ボルトユニットは、その想像とは大きく違っていました。

 

まず、4.5ボルトタイプのように、接続コードを差し込む穴が見当たりません。(と最初は思った)
この時点で4.5ボルト車のようなバッテリーからの給電方式は諦めかけました。
ところが、よーく観察してみると、普通のポッチだと思っていた部分が電極になっているではありませんか!

 最初は見落としていた電極ポッチ

この時9ボルト用の接続コードを持っていなかったので、ライト&サウンド用の通電ブロックでバッテリーとの
接続を行いました。スイッチオン。動きました!!(当たり前といえば当たり前なんですが..)
しかしこのままでは線路上の走行はできません。新たにバッテリーボックスとコードを購入しました。



これで原理は4.5タイプと同じになりました。いよいよ走行試験です。
試験にあたり、スイッチャ−タイプのディーゼル機を試作しました。



スイッチオン。見事に走行しました!4.5ボルト車両と
大差ない走り。これで後継機問題も解決です。
めでたしめでたし。
しかし後日確認したいことがあって、再度実験を行いました。それは、最初の実験で使用した電池が古いもの
だったので、新品6本で走らせたらどうなるのかということでした。
手にとって空運転させてみます。やはり前回よりパワーあります。これなら重量貨物牽引機にできそうです。
いよいよ走行試験です。スイッチオン!!おおっ!速いぞ!...と思う間もなくカーブを曲がりきれず吹っ飛んで
いきました....
新品ではパワーが有りすぎということが判明しました。かといってほどよい使いかけの単三電池が常時6本も
揃うものでもありません。
そこでひらめいたのが、電池の一部を使い切ったものに交換することでした。
いろいろ試した結果、空電池2本をかませた6ボルト走行が一番良い走りが得られたと思います。
7.5ボルトでは脱線しないものの、かなり高速です。
これで今度こそ後継機問題が解決した、と思いましたら、また問題がおこりました。
空電池をかませると、何周かするうちに自動停止してしまうのです。
あと液漏れも心配になりました。

現在はその解決策としてボックス内に電池二個分をデッドスペースとしてそこに給電コードをかませてあります。
仮組みに近い状態ではありますが、走行には支障がないためそのまま使用しています。
Simple is the Best!
試運転における機関車とバッテリー車のユニット方式は「BR50」に受け継がれましたが、平成13年4月には
ED型電機」に動力ユニット及びバッテリーボックスを組み込むことにより単機での走行を実現させました。

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